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ゆいまーるプロジェクトとは

沖縄の離島医療は日本の最前線

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私がへき地・離島医療と出会ったのは、今から約40年前。沖縄で医師をしていた父から、自治医科大学への進学を勧められたことがきっかけでした。自治医科大学は、医師が不足する地域の解消のために設立された大学で、卒後9年間は出身都道府県が指定する地域で働くことが義務づけられています。全寮制のもと、同じ志を持った仲間と寝食を共にする間に、将来へき地で働く覚悟と使命感が一層強くなった気がします。卒業後は、離島診療所に6年、県立中部病院に11年、その後は県庁医務課に移り、足かけ20年に渡って沖縄の離島医療に携わってきました。
転機となったのは、自治医科大学の卒業医師を中心に設立された、「公益社団法人地域医療振興協会」に入職し、東京北社会保険病院の救急センターに勤務した時のこと。沖縄以外で働くのはほぼ初めてでしたが、今までやってきた"断らない救急"と"ジェネラルな対応"を貫いた結果、北区で一番救急を受け入れる病院として、表彰されるほどになりました。それはまさに、沖縄の医療のカタチが都市部でも通用すると確信できた出来事で、究極のジェネラリストとして総合的な診療ができる離島医師こそ、日本の医師のモデルになるべきではないかと考えるようになりました。

「ゆいまーる」は“助け合い”の心

2007年、再び沖縄に戻った私は、沖縄県へき地医療支援機構の専任担当官となり、「ゆいまーるプロジェクト」がスタートしました。"ゆいまーる"とは、沖縄の方言で"助け合い"という意味で、離島に安定した医師の供給体制を確保するため、ドクターバンク事業とへき地支援医療機構の運営を行っています。プロジェクトの中心は、全国から沖縄の離島医療に興味を持つ医師を集め、県内のへき地医療機関で働いてもらうネットワークを作ることです。そして、沖縄の離島医療を経験した医師達が、全国の医療過疎地域に戻って活躍する大循環システムへと広げていくことを目指しています。

医師人生を豊かにする かけがえのない経験を

沖縄の離島には、医療従事者としてのやりがいを最もピュアな形で得られる環境が整っています。たった一人で島民の命を守るという状況下では、患者との間に絶対的信頼関係が生まれ、医療設備や人的資源が乏しい制約の中でも、医師は精神的豊かさを感じることができるのです。この"制約の中の豊かさ"こそ、他では味わえない大きな醍醐味で、これからの医療界を背負う研修医・医学生にも、ぜひ体験して欲しいと思っています。最初から勤務医の形でなくても、代診医、専門医、研修・見学など、まず何らかの形で沖縄の離島医療と関わりを持ち、その魅力を発見してみてください。そこからきっと何かが変わり、あなたの医師人生がより豊かなものとなっていくでしょう。

私たちがゆいまーるプロジェクトを行っているワケ(理由)

沖縄の離島医療は、全国の研修医・医学生から注目を集めており、毎年多くの方が実習や見学に訪れています。
しかし、それにも関わらず医師不足に悩まされている背景には、離島で働く医師達が、やりがいはあるものの、島の医療を一身に背負った休めない生活が大変だから。
ゆいまーるプロジェクトでは、勤務医、代診医、専門医など、さまざまな勤務希望を持つ"ゆいまーる医師"を全国に約140名抱え(2016年1月現在)、それぞれの希望と診療所の事情をマッチングさせながら、離島医師が疲弊してしまわない体制づくりに取り組んでいます。

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沖縄県ドクターバンク事業

ゆいまーる医師大募集

沖縄県の地域医療に関心を持っておられる方で、県内の離島へき地医療機関で代診医や長期・短期の専門医として短期間でも働いていただける医師の皆様の登録をお待ちしています。登録に際しては、沖縄県へき地医療支援機構の担当医師が相談に応じます。

再就職支援の相談窓口として

出産・育児等でしばらく就業していなかった女性医師や、退職された医師で職場復帰を考えている医師の方からの再就業に関する相談に応じます。

  • 離島へき地勤務医師確保対策の検討
  • 公的医療機関等からの医師派遣要請窓口
  • 医師の募集及び勤務希望医師の登録
  • 医師派遣医療機関の募集及び派遣希望機関の登録
  • 女性医師の勤務環境の改善・再就業支援・相談窓口
  • 医師の派遣の調整及び派遣ローテーションの作成・提示

沖縄県へき地医療支援機構運営

離島診療所への代診医派遣の調整等を支援

  • 医師派遣要請にかかる調整
  • へき地勤務医師への情報提供、相談への対応
  • へき地に勤務する医師への各種情報提供や、医療技術やトラブル等の相談窓口
    ホームページ等による情報発信
  • へき地離島医療従事者等の研修会等の実施
    沖縄心肺蘇生講習会等
  • 情報ネットワークの充実・効率化の推進
  • へき地医療拠点病院との連携により、各地域のへき地医療に関する諸問題の解決
    へき地医療拠点病院とへき地診療所の協力体制への助言等、総合的な支援
  • へき地医療体制のあり方についての協議会の開催
    へき地医療支援体制の課題等を見極め、今後の方向性を協議し、へき地医療支援にかかる年度計画を策定していく

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沖縄県へき地医療支援機構の紹介

沖縄のへき地離島医療支援を目的とし、ドクターバンク事業、代診等担当医師確保事業を行っています。
離島・へき地の医師確保、代診医、専門医派遣等の充実を図り、地域医療の質の向上を目指します。

所在地

  • 沖縄県へき地医療支援機構専任担当官 
    崎原永作

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